ワーキングホリデー(ワーホリ)は、協定を結んだ国や地域に長期で滞在し、休暇を過ごしながら滞在費を補うために働ける制度です。
外務省の公表では、日本は2026年4月1日現在で32か国・地域と協定を結んでいます。
申請時の年齢はおおむね18歳以上30歳以下、滞在期間は1年が基本です。
この記事では、制度の条件、国ごとの申請料と所持金の要件、現地の時給の下限、準備の順番、エージェントの選び方を、外務省と各国政府の公開情報だけで整理しました。
この記事でわかること
- ワーホリの定義と、協定を結んでいる32か国・地域の一覧と年間発給枠
- 年齢の条件が「18歳以上30歳以下」できれいにそろわない理由
- オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、イギリスの申請料と所持金の要件
- 現地で稼げる金額の下限(各国政府が決めた最低賃金)
- 準備を始める時期と、出発までにやることの順番
- エージェントを使うかどうかの判断基準と、6社のサポート範囲の比較
ワーキングホリデーとは。外務省が定める制度の中身
ワーキングホリデーは、二国・地域間の取決め等に基づき、相手国・地域の青少年に休暇目的の入国と滞在を認め、あわせて滞在期間中の旅行・滞在資金を補うための付随的な就労を認める制度です。
外務省は趣旨を、文化や生活様式を理解する機会を相手国の青少年に提供し、相互理解を深めることだと説明しています。
読み飛ばされやすいのが「付随的な」という言葉です。制度上の主目的は休暇で、働くのはその資金を補うためとされています。
仕事が主目的なら就労ビザを検討してほしいという案内は、オーストラリア内務省のビザページにもそのまま書かれています。
ワーホリを「海外で稼ぐ制度」と説明する情報もありますが、制度の側はそう作られていません。
日本は32か国・地域と協定を結んでいる
日本は1980年にオーストラリアとの間で制度を始め、以後じわじわと相手国を増やしてきました。
外務省の一覧では、2026年4月1日現在で32か国・地域が対象です。
年間の発給枠があるところと、枠が設けられていないところがあります。
| 国・地域 | 制度開始年 | 年間発給枠 |
|---|---|---|
| オーストラリア | 1980年 | 枠なし |
| ニュージーランド | 1985年 | 枠なし |
| カナダ | 1986年 | 6,283人 |
| 韓国 | 1999年 | 10,000人 |
| フランス | 2000年 | 1,800人 |
| ドイツ | 2000年 | 枠なし |
| 英国 | 2001年 | 6,000人 |
| アイルランド | 2007年 | 800人 |
| デンマーク | 2007年 | 枠なし |
| 台湾 | 2009年 | 10,000人 |
| 香港 | 2010年 | 1,500人 |
| ノルウェー | 2013年 | 枠なし |
| ポルトガル | 2015年 | 枠なし |
| ポーランド | 2015年 | 500人 |
| スロバキア | 2016年 | 400人 |
| オーストリア | 2016年 | 200人 |
| ハンガリー | 2017年 | 200人 |
| スペイン | 2017年 | 700人 |
| アルゼンチン | 2017年 | 200人 |
| チリ | 2018年 | 200人 |
| アイスランド | 2018年 | 30人 |
| チェコ | 2018年 | 400人 |
| リトアニア | 2019年 | 100人 |
| スウェーデン | 2020年 | 枠なし |
| エストニア | 2020年 | 枠なし |
| オランダ | 2020年 | 200人 |
| ウルグアイ | 2023年 | 100人 |
| フィンランド | 2023年 | 枠なし |
| ラトビア | 2023年 | 100人 |
| ルクセンブルク | 2024年 | 100人 |
| マルタ | 2026年 | 100人 |
| イタリア | 2026年 | 500人 |
表は横にスクロールできます
出典: 外務省「ワーキング・ホリデー制度」 https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/visa/working_h.html (2026年9月確認。
発給枠は日本から相手国・地域へ渡航する場合の数)
アイスランドの30人からカナダの6,283人まで、枠の大きさは200倍以上ひらいています。枠が小さい国は、行くと決めた年に行けるとは限りません。人気の高いオーストラリア、ニュージーランド、ドイツには枠がありません。
年齢は18歳以上30歳以下。ただし数え方に注意
外務省は主な発給要件として、査証申請時の年齢が18歳以上30歳以下であることを挙げ、オーストラリア、カナダ、韓国、アイルランドとの間では18歳以上25歳以下だが各々の政府当局が認める場合は30歳以下まで申請できる、と注記しています。
運用側の記載も確認しました。
オーストラリア内務省は日本のパスポート保持者について18歳から30歳、カナダ移民・難民・市民権省も日本国籍について18歳から30歳(両方の年齢を含む)と明記しています。
申請の時点で30歳なら受け付けられるのが実務ですが、締切の数え方には細かい違いがあります。
オーストラリアは締切の時刻まで指定しています。
申請できるのは31歳の誕生日の前日の深夜まで(オーストラリア東部標準時または東部夏時間)で、日本から申請する場合もこの時刻が基準です。
時差があるため、日本での誕生日の終わりとはずれます。
30歳で申請するなら、日付ではなく現地時刻で逆算してください。
一生に一度なのか、2回行けるのか
「ワーホリは一生に一度」という説明は、正確ではなくなってきました。
外務省は制度の一部見直しを進めており、日本人はカナダ、スロバキア、韓国、台湾で一生涯2回参加できます。英国では2008年からユース・モビリティ・スキーム(英国のワーキングホリデー制度)で最長2年間の滞在が認められています。
カナダ側の公式ページにも、2025年4月1日から日本国籍の人は1回につき最長12か月で2回参加できると明記されています。
一方、オーストラリアとニュージーランドは、過去にその国のワーキングホリデービザを取得していないことが要件です。
外務省は同じページで「現在、ワーキング・ホリデー制度の実施に際して、外務省が連携・協力している民間団体はありません」と明記しています。
あわせて、査証の申請代行をうたう業者による書類の不適正処理に関するトラブルが報じられているとして、代行業者を通す場合でも書類の準備を任せきりにせず、渡航先の政府機関や駐日大使館の情報を自分で確認するよう促しています。
出典: 外務省「ワーキング・ホリデー制度」 https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/visa/working_h.html (2026年9月確認)
費用と条件を数字で並べる。申請料、所持金、時給の下限
ワーホリの費用は、性質の違う3つに分かれます。
金額が確定しているもの(ビザ申請料)、政府が下限を決めているもの(所持金と最低賃金)、時期と選び方で動くもの(航空券、保険、家賃)です。
ここでは前の2つを押さえます。
動くものについて、推測の数字は書きません。
出発前の内訳と、現地で回収できる額の計算、日本側で動く住民税と国民年金までを金額で追ったものはワーホリ費用はいくら?国別・期間別の内訳と回収できる額にまとめています。
人気4か国のビザ条件を1枚に
| 比べる軸 | オーストラリア | カナダ | ニュージーランド | イギリス |
|---|---|---|---|---|
| 申請時の年齢 | 18歳から30歳 | 18歳から30歳 | 18歳から30歳 | 18歳から30歳 |
| 滞在できる期間 | 入国から12か月 | 1回につき最長12か月 | 最長12か月 | 最長24か月 |
| 年間発給枠 | 枠なし | 6,283人 | 枠なし | 6,000人 |
| ビザ関連の費用 | 840豪ドル | IEC参加費184.75カナダドル。ほかに料金表に載る費用あり | 770ニュージーランドドルから | 340ポンドと医療保険料(通常1年あたり776ポンド) |
| 必要な所持金 | 通常5,000豪ドル(帰りの航空券代は別) | 2,500カナダドル以上 | 4,200ニュージーランドドル以上 | 2,530ポンド以上(28日連続で保有) |
| 通学できる期間 | 最長4か月(17週) | 6か月以内に修了するコースまで | 合計6か月まで | 制限の記載なし |
| 就労の主な制限 | 同一雇用主のもとは通常6か月まで | 就労許可はオープンワークパーミット | 永続的な仕事には就けない | プロスポーツ選手は不可。自営業は条件付き |
| 再挑戦 | 過去に417ビザで入国していないこと | 生涯2回まで | 過去にこのビザを受けていないこと | 日本国籍は延長不可 |
表は横にスクロールできます
ここに載せた4か国以外も含めて条件を横に並べたものは、ワーホリの国選びの記事にまとめています。
出典: オーストラリア内務省 https://immi.homeaffairs.gov.au/visas/getting-a-visa/visa-listing/work-holiday-417/first-working-holiday-417 / カナダ移民・難民・市民権省 https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/services/work-canada/iec/eligibility.html および料金表 https://ircc.canada.ca/english/information/fees/fees.asp / ニュージーランド移民局 https://www.immigration.govt.nz/visas/japan-working-holiday-visa/ / 英国政府 https://www.gov.uk/youth-mobility (2026年9月確認) / カナダ移民・難民・市民権省 ヘルプセンター「Is it possible to study in Canada while participating in IEC?」 https://ircc.canada.ca/english/helpcentre/answer.asp?qnum=931&top=25 (2026年9月11日確認。
6か月以内に修了するコースに限る)
カナダの費用だけ書き方が違うのは、料金が複数に分かれているためです。
カナダ移民・難民・市民権省の料金表には、International Experience Canadaの参加費184.75カナダドル、オープンワークパーミット保持者の費用100カナダドル、生体認証の費用85カナダドルが別々の項目として載っています。
カナダ政府は滞在の種類によって追加の費用が発生することがあると説明しているので、招待を受けたあとの案内で自分に必要な額を確認してください。
カナダは枠の残りが公開されている。2026年9月時点で残り33
カナダのワーキングホリデーは、応募者がプールに入り、そこから招待(Invitation to Apply)が送られる仕組みです。
カナダ政府は国別の消化状況を毎週公開しています。
日本の2026年シーズンは、枠6,283人に対して最初の招待が2026年3月2日の週。
2026年9月4日時点で、発行済みの招待が8,032件、残りの枠が33、プールに残っている候補者が1,623人です。
出典: カナダ移民・難民・市民権省「Rounds of invitations」 https://ircc.canada.ca/english/work/iec/selections.asp?country=jp&cat=wh (2026年9月確認。
数値は2026年9月4日時点)
枠のある国は、思い立った月に申し込んでもその年に行けるとは限りません。行き先の候補にカナダ、イギリス、アイルランドが入っているなら、募集の時期と残り枠の確認から始めてください。
現地で稼げる金額の下限は、政府が決めている
いくら稼げるかは職種と労働時間で変わるので断定できません。
ただし下限は法律で決まっていて、各国政府が公表しています。
| 国・地域 | 時給の下限 | 適用 |
|---|---|---|
| オーストラリア(全国最低賃金) | 26.44豪ドル(週1,004.90豪ドル) | 2026年7月1日から |
| ニュージーランド(成人最低賃金) | 23.95ニュージーランドドル(週40時間で958ドル) | 2026年4月1日から |
| カナダ・ブリティッシュコロンビア州 | 18.25カナダドル | 2026年6月1日から |
| カナダ・オンタリオ州(一般) | 17.60カナダドル(2026年10月1日から17.95カナダドル) | 2025年10月1日から |
| イギリス(21歳以上) | 12.71ポンド(18歳から20歳は10.85ポンド) | 2026年4月から |
表は横にスクロールできます
出典: Fair Work Ombudsman https://www.fairwork.gov.au/pay-and-wages/minimum-wages / Employment New Zealand https://www.employment.govt.nz/pay-and-hours/pay-and-wages/minimum-wage/minimum-wage-rates-and-types / ブリティッシュコロンビア州政府 https://www2.gov.bc.ca/gov/content/employment-business/employment-standards-advice/employment-standards/wages/minimum-wage / オンタリオ州政府 https://www.ontario.ca/document/your-guide-employment-standards-act-0/minimum-wage / 英国政府 https://www.gov.uk/national-minimum-wage-rates (2026年9月確認)
カナダの最低賃金は州ごとに決まるので、行く都市で数字が変わります。
バンクーバーとトロントでは1時間あたり0.65カナダドルの差があり、週40時間なら月に100カナダドル以上の違いです。
外務省は、ワーホリで渡航した人から「不当に安い賃金で働かされた」「雇用主等からセクハラやパワハラを受けた」という情報が寄せられていると注意を促しています。
ニュージーランド政府も、一時的な移民労働者は自国の労働者と同じ雇用上の権利を持つと明記しています。最低賃金は外国人にも適用される権利です。相場より明らかに低い条件を提示されたら、現地政府の相談窓口を調べてください。
円に換算するときと、英語力について
この記事で外貨のまま書いているのは、為替で答えが変わるからです。
840豪ドルは1豪ドル100円なら84,000円、95円なら79,800円になります。
見積もりは申請する時点のレートで計算してください。
申請料は各国が改定します。
エージェントや情報サイトの掲載額は更新が遅れることがあるので、支払う直前に各国政府の公式ページで確認してください。
英語力については、2026年9月時点で、4か国の公式ページが挙げるビザの要件に語学力の項目はありません。
ただし、ビザに要件がないことと、現地で希望の仕事に就けることは別の話です。
必要な英語力は職種と都市と時期で変わるので、この記事では「何点あれば大丈夫」とは書きません。
判断材料が欲しいなら、応募したい業種の求人を現地の求人サイトで見て、書かれている条件を読むのが最短です。
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準備の流れとスケジュール
順番は、時間がかかるものから逆算します。
パスポート、ビザ、資金の3つは、あとから巻き返せません。
- 12か月前から6か月前。行き先を絞る。発給枠のある国は募集時期と残り枠を確認し、資金計画を立てる
- 6か月前。パスポートの有効期限を確認し、足りなければ申請する。外務省は交付まで国内で通常2週間程度としていますが、2026年7月1日の旅券手数料改定にともなう混雑で3週間から1か月程度かかる可能性があると案内しています
- 5か月前から3か月前。所持金の要件を満たす残高を作る。イギリスは28日連続で2,530ポンド以上を保有し、28日目が申請日の31日以内である必要があります
- 3か月前から2か月前。ビザを申請する。カナダのようにプールへの登録と招待が先にある国は、この順番が前倒しになります
- 2か月前から1か月前。語学学校に通うなら入学手続き。航空券と保険を手配する。カナダは滞在期間をカバーする医療保険への加入が要件です
- 出発前後。3か月以上滞在する場合は旅券法第16条により在留届の提出が義務です。電子届出システム(ORRnet)で出せます
- 到着後。銀行口座の開設、納税者番号などの取得、仕事探し。オーストラリアは許可日から12か月以内、ニュージーランドもビザ発給から12か月以内の入国が条件です
出典: 外務省「パスポートの申請から受領まで」 https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/passport/pass_2.html / 外務省「旅券手数料改定 関連情報」 https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/pss/pagew_000001_02493.html / 英国政府 https://www.gov.uk/youth-mobility/eligibility (2026年9月確認)
イギリスは申請できるのが渡航の6か月前からで、決定は通常3週間以内。
ニュージーランドは申請の80パーセントが2週間以内に処理されると公表しています。
申請できる時期そのものが国で違うので、航空券を先に押さえるのは避けてください。
ここまでで自分ひとりでやれそうだと判断できた人は、エージェントを通さずに進めても問題ありません。
判断がつかない人や行き先がまだ決まっていない人は、無料の資料請求で情報の抜けを潰すほうが早いです。複数社のワーホリ資料をまとめて取り寄せる
エージェントを使うかどうかの判断と、選び方
ワーホリビザの申請そのものは、4か国ともオンラインで自分で完結できます。
エージェントの価値はビザではなく、その周辺にあります。
- 頼めること。国と都市の選定、語学学校の情報提供と入学手続き、滞在先の手配、航空券や保険の案内、ビザ申請の手伝い、現地での緊急連絡、帰国後のキャリア相談
- 頼めないこと。ビザの発給そのもの。要件を満たすかの判断は各国政府が行い、所持金や健康状態の要件を代わりに満たすこともできません
- 会社で分かれること。ワーホリビザ申請サポートの有無、滞在先手配や空港送迎が無料か有料か、現地オフィスの有無、帰国後の支援の有無
手数料は「無料」の中身を読む
手数料には大きく2つの形があります。
学校から受け取る手数料でまかない利用者からは取らない形と、利用者からサポート料を受け取る形です。
前者を「手数料0円」と表示する会社が多いのですが、同じ「無料」でも範囲が違います。たとえばタビケン留学は、公式のサポート一覧でワーキングホリデービザ申請サポートと学校入学手続きを無料、滞在先の手配と空港送迎とインターンシップの手配を有料と、項目ごとに分けて公表しています。
この粒度で書かれていれば比較ができます。
無料と有料の線引きが会社ごとにどう違うかは、サポート項目をそろえて並べた留学エージェントの選び方(無料と有料の違い)で確認できます。
契約は2つある。トラブルの多くは解約時に起きる
留学サービス審査機構(J-CROSS)は、留学事業者団体と消費者団体が協働し、消費者庁、文部科学省、経済産業省、観光庁の助言も受けて2011年11月に設立された第三者認証の団体です。
同機構は、エージェントを通して申し込むと、利用者とエージェントの契約、利用者と海外の教育機関の契約という2つの契約が発生すると整理しています。
そして「留学関連のトラブルで一番多いのが契約の解除に関すること」と明記しています。
よくある例は、渡航前ならビザがおりない、金銭的に無理になった、気が変わった。
渡航後なら思っていた環境と違う、なじめない、です。起きるトラブルは、ほとんどが「返金額が思ったより少なかった」という形をとります。次の5項目はJ-CROSSの認証基準ですが、そのまま自分のチェックリストとして使えます。
- 重要事項を説明しているか
- 契約書などの必要な書面を渡しているか
- 契約の変更・解除のルールが適切か
- 広告・表示が適正か
- 前払金についての措置などを講じているか
出典: J-CROSS 留学サービス審査機構 http://www.jcross.or.jp/ /「留学のトラブルを防ぐために」 http://www.jcross.or.jp/trouble/ /「認証事業者一覧」 http://www.jcross.or.jp/list/ (2026年9月確認)
J-CROSSの認証事業者一覧は公開されていて、2026年9月時点で18社が掲載されています。
認証は任意の制度なので、名簿にないことがサービスの質を否定するものではありません。
機構自身も、認証期間中に不適切な行為や倒産等が一切発生しないことを保証するものではないと注記しています。
判断材料のひとつとして使ってください。
ワーホリに対応した留学エージェント6社の比較
ワーキングホリデーへの対応、手数料の考え方、サポート範囲を公式サイトで確認できた6社を並べます。
料金は公式に掲載されている値だけを書き、取れなかった欄は「公式サイトで確認」としています。
| サービス | 形態 | ワーホリ対応国 | 手数料の考え方 | J-CROSS認証 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| タビケン留学 | 留学エージェント | オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、イギリス、マルタ、アイルランド | サポートは基本無料。有料の項目を公式に明示 | 名簿になし | 費用の内訳を項目ごとに確認したい人 |
| スマ留 | 留学エージェント | オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、イギリス、アイルランド | 国と期間で決まるパッケージ料金 | 名簿になし | 先に総額を確定させたい人 |
| 夢カナ留学 | 留学エージェント | オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、イギリス、アイルランド、アメリカ | 公式サイトで確認 | 名簿になし | 渡航前の英語準備までまとめたい人 |
| ISS留学ライフ | 留学エージェント(旅行会社) | オーストラリア、ニュージーランド、カナダ | プランごとの料金。キャンセル規定を公表 | あり | 取消料のルールを先に知りたい人 |
| ウィッシュインターナショナル | 留学エージェント(旅行会社) | 公式サイトで確認 | 公式サイトで確認 | あり | 現地の日本人スタッフに相談したい人 |
| 留学くらべーる | 比較・一括資料請求 | 各社のパンフレットによる | 資料請求は無料 | 比較サイトのため対象外 | まず複数社を横に並べたい人 |
表は横にスクロールできます
出典: 各社公式サイト(2026年9月確認)。
J-CROSS認証の欄は「認証事業者一覧」 http://www.jcross.or.jp/list/ に社名の掲載があるかを2026年9月に確認した結果です
タビケン留学
- 運営は株式会社Morrow World。公式サイトには2014年の創業以来10年以上、3万人以上が渡航したと記載。国内外4拠点にカウンセリングオフィス
- サポート一覧を項目ごとに無料と有料に分けて公表。ワーキングホリデービザ申請サポート、学校入学手続き、緊急連絡サービスは無料、滞在先の手配、空港送迎、インターンシップの手配は有料
- ワーホリの対応国はオーストラリア、カナダ、ニュージーランド、イギリス、マルタ、アイルランドの6か国
向いている人: 「無料」の範囲がどこまでかを、契約前に一覧で確かめたい人
スマ留
- 運営は株式会社リアブロード。ワーホリの対応国はオーストラリア、ニュージーランド、カナダ、イギリス、アイルランド
- 料金は国と期間で決まるパッケージ制。ライトプランの掲載価格はオーストラリア4週間315,000円から24週間949,000円、ニュージーランド4週間257,000円、カナダ4週間338,000円
- 語学学校中心、渡航前に英語を鍛える、就労サポート付きなど目的別に複数のプランを用意。カウンセリングサロンは東京(新宿)と大阪(梅田)
向いている人: 見積もりを取り直さず、国と期間だけ決めて総額を先に固めたい人
夢カナ留学
- 運営は株式会社Jstyle(2016年12月設立)。留学とワーキングホリデーの支援事業として運営
- 渡航前の英語レッスン「夢カナEnglish」、24時間365日の現地サポート、帰国後のキャリアサポートまでを公式サイトで案内
- カウンセリングを担当するコンサルタントは全員が留学またはワーホリの経験者。留学先はオーストラリア、カナダ、ニュージーランド、アメリカ、イギリス、アイルランド
向いている人: 出発前の英語の準備から現地の仕事探しまで、ひとつの窓口でまとめたい人
ISS留学ライフ
- 運営は株式会社国際交流センター。Z会グループの企業で、1990年の創立以来、年間5,000人以上、累計10万人以上をサポートと公式に記載
- 観光庁長官登録の旅行会社として海外募集型企画旅行を実施。世界13か国21都市の現地提携オフィスまたは現地スタッフが緊急連絡に対応
- 企画旅行は出発の31日前まで(ピーク時は41日前まで)キャンセル料がかからないと明記。オーストラリア・ケアンズ、ニュージーランド、カナダ・トロントのワーホリプランを掲載
向いている人: 契約を決める前に、取り消したときいくら返ってくるかを確かめたい人
ウィッシュインターナショナル
- 観光庁長官登録旅行業第1361号。日本旅行業協会(JATA)正会員、海外留学協議会(JAOS)正会員で、J-CROSSの認証事業者一覧にも掲載
- 海外13か国23都市のサポートオフィスに日本人スタッフが常駐と公式に記載。帰国後の就職・転職サポートも案内
- 相談窓口は東京(本社・新宿)、大阪(梅田)、名古屋、横浜とオンライン。ワーキングホリデーを目的別のカテゴリとして常設
向いている人: 初めての長期滞在で、現地で日本語で相談できる先を確保しておきたい人
留学くらべーる
- 運営は株式会社じげん。複数の留学エージェントのパンフレットを無料でまとめて取り寄せられる比較サイト
- 公式サイトの表示では利用者76万人を突破(2026年9月7日更新)。海外留学協議会(JAOS)の賛助会員
- ワーキングホリデーを目的別のカテゴリとして掲載し、国別の情報とプログラムを横断で検索できる
向いている人: まだ1社に絞れておらず、条件と料金の書き方を横に並べて比べたい人
ワーホリが向かない人と、申し込む前に確かめること
制度としてよくできていますが、全員に向く仕組みではありません。
次に当てはまるなら、別の手段のほうが目的に合います。
- 31歳以上の人。4か国とも申請時の上限は30歳です。語学留学、専門コース、就労ビザなど別のルートを検討することになります
- 子どもを同伴したい人。オーストラリア、カナダ、イギリスは扶養する子どもを同伴しないことが要件で、家族は別々に申請します
- 働くことが主目的の人。制度上の就労は滞在資金を補うための付随的なもので、同一雇用主のもとで働ける期間に上限がある国もあります
- 腰を据えて学位や資格を取りたい人。オーストラリアは通学が最長4か月、ニュージーランドは合計6か月までです
- 収入の見通しが立たないと動けない人。仕事が決まった状態で入国できる制度ではなく、求人の状況は都市と時期で変わります
外務省の海外安全ホームページは「ワーキング・ホリデー制度を利用して海外に渡航される方々が事件・事故に遭うケースが大変増えています」と注意を呼びかけています。
滞在期間が長く行動の幅が広いぶん、短期の旅行よりトラブルに遭う機会が増えるためです。
渡航前の情報収集と、滞在中も安全面に注意を払うことが基本だとしています。
出典: 外務省 海外安全ホームページ https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/working.html (2026年9月確認)
よくある質問
ワーホリは何歳まで申請できますか
外務省は主な発給要件として、査証申請時の年齢が18歳以上30歳以下と説明しています。
オーストラリア内務省とカナダ移民・難民・市民権省も、日本のパスポート保持者について18歳から30歳と明記しています。
オーストラリアは31歳の誕生日の前日の深夜(オーストラリア東部時間)が締切です。
ワーホリは一生に一度だけですか
国によります。
外務省の資料では、日本人はカナダ、スロバキア、韓国、台湾で一生涯2回参加できます。
カナダは2025年4月1日から日本国籍の人が2回参加できるようになりました。
一方、オーストラリアとニュージーランドは、過去にその国のワーキングホリデービザを取得していないことが要件です。
ビザ申請は自分でできますか
4か国ともオンラインで申請できます。
外務省も、申請代行業者を通す場合でも書類の準備を任せきりにせず、渡航先の政府機関や駐日大使館の情報を自分で確認するよう促しています。
不安があるなら、ビザ申請サポートを無料の項目として明示しているエージェントに相談する方法もあります。
所持金はいくら必要ですか
国ごとに決まっています。
オーストラリアは通常5,000豪ドルに加えて帰りの航空券を買える資金、ニュージーランドは4,200ニュージーランドドル以上、カナダは2,500カナダドル以上、イギリスは2,530ポンド以上です。
イギリスは28日連続で保有し、28日目が申請日の31日以内であることまで指定されています。
エージェントの手数料の相場はいくらですか
相場という形では公表されていません。
学校から受け取る手数料でまかなう会社と、利用者から受け取る会社があります。
金額を比べるより、無料と書かれている範囲に何が含まれるか、滞在先の手配や空港送迎が別料金かを契約前に項目ごとに確認するほうが確実です。
まとめ
申し込む前に、この5つを確認してください
- 行き先の年間発給枠。カナダは2026年9月4日時点で残り33、イギリスは6,000人、アイルランドは800人。オーストラリアとニュージーランドは枠なし
- 申請時の年齢の締切。オーストラリアは時刻まで指定されている
- 所持金の要件と、証明できる状態になるまでの期間
- 通学と就労の上限。オーストラリアは通学4か月、同一雇用主は通常6か月まで
- エージェントの「無料」の範囲と、キャンセルしたときの返金のルール
ワーホリの費用は、合計の数字を眺めても比べたことになりません。
確定している出費、政府が下限を決めている数字、自分の選び方で動く出費を分けると、どこを削れてどこは削れないかがはっきりします。
まず行き先を1つか2つに絞り、枠と年齢の締切を確認し、そのうえで見積もりを取る。
この順番なら、あとから予定が崩れる余地をかなり減らせます。