RYT200をオンラインで取る【2026年9月】費用と3年総額

資格・キャリア講座公開 2026-09-11まなびの選び方編集部

本記事にはプロモーション(広告)が含まれています。掲載する料金・サービス内容は公式サイトの公開情報を2026年9月に確認したものです。

RYT200は、オンラインだけでも取れます。
ただし条件が1つあって、プログラム時間の15パーセント以上、RYS200なら最低30時間を同時双方向(講師と受講生が同じ時間にオンラインで集まってその場でやり取りする形)で行う決まりです。
この記事では、公式サイトで確認した受講料の幅、受講料の外側でかかる登録料と年会費、働きながら終わらせるための段取りを、公開情報だけで整理します。

この記事でわかること

  • オンライン完結が認められる範囲と、同時双方向で最低30時間という決まり
  • オンライン完結・オンライン併用・通学で、生活にかかる負担がどう変わるか
  • 公式サイトで確認した受講料(79,800円・税抜から499,999円まで)と、その差が何の差か
  • 受講料に含まれない登録料と年会費、3年ごとの継続教育を足した3年総額
  • ヨガを教えるのに法律上の資格は要らないという前提と、それでも講座に通う理由

RYT200はオンラインだけで取れるのか

結論から書きます。
取れます。
Yoga Alliance(全米ヨガアライアンス)の認定校であるRYSは、全課程を対面で行う形、全課程を遠隔で行う形、その混合のいずれでもトレーニングを提供できると、学校向けの基準に書かれています。
オンライン修了でも、対面修了でも、登録される資格の名前は同じRYT200です。

ただし無条件ではありません。
同じ基準に、遠隔で行う場合の条件が1つ載っています。
プログラム時間の15パーセント以上を同時双方向で実施すること。
時間数に直すと、RYS200が30時間、RYS300が45時間、RYS500が75時間、キッズヨガのRCYSが14時間、マタニティヨガのRPYSが13時間です。

RYSの資格同時双方向の最低時間総時間に対する割合
RYS 20030時間15パーセント
RYS 30045時間15パーセント
RYS 50075時間15パーセント
RCYS(キッズ・95時間)14時間約15パーセント
RPYS(マタニティ・85時間)13時間約15パーセント

表は横にスクロールできます

出典: Yoga Alliance「Standards for Registered Yoga Schools」 https://yogaalliance.org/wp-content/uploads/2025/05/Standards-for-RYS-Credentials_NB22my-.pdf (2026年9月確認)

録画動画を見るだけの200時間では、この基準を満たしません。「オンライン完結」とうたう講座でも、どこかに30時間ぶんのライブ授業が組まれているはずで、組まれていない講座は基準から外れています。
講座ページで最初に探すのはこの30時間です。

期限付きの特例なのか、通常の規定なのか

この扱いを「コロナ禍の特例」と覚えている人がいます。
実際、2020年に遠隔での実施が広く認められ、その後に条件つきで残りました。
認定校のぼっこは公式サイトに「全米ヨガアライアンスが対面もしくはオンラインライブ講義を15%以上含むコースについては、2024年以降もオンライン指導を継続できる発表をしました。」と書いています。
編集部でYoga Allianceの学校向け基準(2025年5月公開のPDF)を開いて確認したところ、15パーセントの決まりは期限や特例の但し書きなしで、通常の規定として載っていました(2026年9月確認)。

とはいえ基準は改定されます。申し込む前に、Yoga Allianceの基準PDFの版と、講座ページに書かれた根拠の日付を両方見てください
数年前に書かれたきりのブログ記事を根拠にすると、いまの決まりと食い違います。

同時双方向の30時間を、どこで作っているか

30時間の作り方は学校で違います。
毎回のライブ授業で少しずつ積む学校、ZOOMの相談会と短期の対面実習で分ける学校、合宿の滞在中にまとめて消化する学校。
どれも基準は満たします。
違うのは、受講する側が生活のどこを空けるかです。

数字を出している例を1つ挙げます。
ぼっこのオンライン併用RYT200養成講座は、公式サイトに「・170時間の動画視聴」「・6時間のZOOMメンターシップ相談会」「・24時間(6時間×4日)の対面実習」と内訳を書き、「総時間は200時間となっており、ZOOMメンターシップ相談会と対面実習でLIVE30時間要件を満たしています。」と説明しています(2026年9月確認)。
6+24でちょうど30時間です。
内訳を時間まで出している講座なら、この計算を読者側でも検算できます。

資格の種類そのものや、RYT以外の国内団体の認定と比べたい人は、ヨガインストラクター資格の種類と費用に発行団体ごとの整理をまとめています。
この記事はオンライン受講と費用の設計に絞ります。

オンライン完結・オンライン併用・通学、生活への影響の違い

形式の違いは、学ぶ内容の違いというより、予定表の空け方の違いです。
同じ200時間でも、まとまった休みが要るかどうかで、働きながら終えられるかが変わります。

形式同時双方向の作り方必要なまとまった休み移動と宿泊の費用向いている人
オンライン完結すべてライブ授業で作る不要(時間帯の確保は必要)かからない近くに認定校がない人、平日夜や早朝しか空かない人
オンライン併用ZOOMと短期の対面実習に分ける実習の日数ぶん(例: 4日間)開催地までの交通費と宿泊費働きながら少しずつ進めたい人
通学(週末開催)毎回の授業で作る週末が数ヶ月ふさがる通学の交通費決まった曜日に通う形が続く人
合宿・留学滞在中にまとめて作る連続した数日から数週間滞在費(受講料に含む場合あり)短期集中で終わらせたい人

表は横にスクロールできます

オンライン完結の強みは、移動と宿泊がゼロになることです。
地方に住んでいて認定校が近くにない人にとって、この差は受講料の差より大きくなることがあります。
遠方から4日間の実習に通うなら、往復の交通費と宿泊費がそのぶん実費で乗ります。

弱点もはっきりしています。
人前でクラスを回す練習が、画面越しだけになる点です。
これは学校側も認めていて、ぼっこは対面実習を必修にしている理由として「全米ヨガアライアンスの規定では、全ての過程をオンラインにすることは可能です。
しかし、初学であるRYT200においては、模擬レッスンやジャストなどを対面で実習することは大変重要です。」と書いています。

同じページには、もう一段踏み込んだ記述があります。
自社スタジオのオーディションに来る人のうち「フルオンライン講座や超短期の合宿講座出身の方は、ヨガクラスの形になっていなかったので、現在は 求人募集要項 から外しています。」(2026年9月確認)。養成校が自社の採用条件として、修了した講座の形式で線を引いている例です
これが業界全体の基準というわけではありませんが、オンライン完結を選ぶなら、修了後に人前で練習する場を自分で用意する前提で考えたほうが安全です。

講座ページのどこを見れば形式が分かるか

  • 時間の内訳が数字で出ているか/動画・ライブ授業・対面・課題で何時間ずつか。合計だけの表記では、30時間の作り方が分かりません
  • ライブ授業の日程が固定か選択制か/固定なら、その曜日と時間帯に3ヶ月から半年ぶん空けられるかを先に確かめます
  • 対面の有無と、その開催地/「オンライン」と書いてあっても、実技だけスタジオという設計は珍しくありません
  • 動画の視聴期限/期限つきだと、仕事の繁忙期と重なったときに追加費用が出ます
  • 録画の視聴時間帯/24時間見られるのか、配信時間が決まっているのか

オンライン講座の受講料(公式サイトの公開料金)

Yoga Allianceは受講料について「Schools set their own tuition, ranging from $1,500 to $5,000+, depending on program length, location, and format.」と説明しています。
学校が自分で決める設定で、1,500ドルから5,000ドル以上まで幅がある、という書き方です。
日本のオンライン講座も、実際にかなり開きます。

講座(形式)受講料税区分ライブか録画か期間の目安
シークエンス! RYT200オンラインコース79,800円税抜と明記録画動画中心+ライブ講義受講期限なし(公式サイトは最短1ヶ月・平均3ヶ月程度と説明)
ぼっこ オンライン併用RYT200養成講座195,000円税込と明記録画170時間+ZOOM6時間+対面実習24時間受講期限なし
ぼっこ 対面講座料金(同講座の対面プラン)420,000円税込と明記対面受講期限なし
アンダーザライト RYT200一括受講 動画プラン399,999円ページに税区分の記載を確認できずTT1・TT2が動画、TT3はスタジオ最短6か月から1年
アンダーザライト RYT200一括受講 対面プラン499,999円ページに税区分の記載を確認できず対面・週末開催各開催期による

表は横にスクロールできます

出典: シークエンス! https://i.sequence.yoga/ / ぼっこ https://bokko.yoga/list / アンダーザライト https://underthelight.jp/pages/ryt200 (いずれも2026年9月確認。
表示価格は変更されることがあります)

編集部で1件ずつ開いて確かめた範囲では、公開されている受講料は79,800円(税抜)から499,999円まで、6倍以上の開きがありました
同じRYT200なのにここまで違うので、まず何の差なのかを分けて考えます。

受講料の差は、何の差なのか

並べてみると、値段の順番はほぼ「講師と同じ時間・同じ場所を共有する量」の順番です。
録画動画は1本作れば何人が見ても学校側の追加コストはほとんど増えません。
ライブ授業は講師の時間を人数ぶん拘束します。
対面はそこに会場費と講師の移動が乗ります。

ぼっこは自社サイトでこの構造をそのまま説明しています。
「オンラインでも問題ない基礎的な部分や座学をオンラインで行い、対面指導が必要な模擬レッスンやアジャストを実習で行っています。」「対面指導の会場も、期間限定の会場をお借りして北海道から九州までで、きめ細やかに行っています。」(2026年9月確認)。
同じ学校のなかで、オンライン併用195,000円(税込)と対面420,000円(税込)が並んでいるので、形式の差だけで2倍以上動くことが読み取れます。

アンダーザライトも同じ方向です。
動画プラン399,999円と対面プラン499,999円で10万円の差。
ただしこの動画プランは、TT1とTT2が動画でTT3はスタジオという設計なので、完全な遠隔ではありません。
「動画プラン」という名前だけで遠隔完結と判断しないほうがいいという例です(2026年9月確認)。

安い講座を選ぶときに確かめること

値段が低いこと自体は悪いことではありません。
録画中心に寄せてコストを落とした設計なら、理屈は通っています。
確かめるのは次の3点です。

  • Yoga Allianceの登録校(RYS)か/登録校でない講座を修了しても、RYT200としては登録できません。Yoga Allianceの学校ディレクトリで学校名を検索すれば確認できます
  • ライブ授業が30時間あるか/録画だけの構成なら基準を満たしていません。何曜日の何時に何回あるかまで聞きます
  • 修了証の発行条件/視聴だけで出るのか、課題提出や模擬レッスンの回数が要るのか。ここが緩い講座は、修了後に教える力がついていない可能性が高くなります

受講料の外側にある費用。3年総額で見る

比較記事の多くは受講料だけを並べます。
でも実際に払うお金は、受講料で終わりません。
Yoga Allianceへの登録料と年会費、それに3年ごとの継続教育がついてきます。
ここを入れて3年で見ると、講座間の差がどこまで意味を持つかが見えてきます。

Yoga Allianceに払うお金

指導者側の費用は、Yoga Allianceの公式基準に金額表として載っています。

項目金額支払う頻度
Application Fee(申請料)50ドル1回のみ・返金不可
Membership Dues(年会費)65ドル毎年
1st Year Total(初年度合計)115ドル登録初年度
3年間の合計(115+65+65)245ドル3年

表は横にスクロールできます

出典: Yoga Alliance「Standards for Registered Yoga Teachers」 https://yogaalliance.org/wp-content/uploads/2025/05/Standards-for-RYT-Credentials_NB22my-.pdf (2026年9月確認)

3年で245ドル。
仮に1ドル150円で換算すると36,750円ですが、実際の請求額は決済時のレートで変わります。
この登録料が受講料に含まれるかは学校ごとに違います。
編集部が今回開いた料金ページには、登録料を含むと書いた学校はありませんでした(2026年9月確認)。

参考までに書くと、学校側(RYS)の費用はもっと重くて、年会費240ドル、申請料400ドル、初年度合計640ドルです。
しかもこれは資格1つあたりの金額です。
RYS200・RYS300・RPYS・RCYSの4つを持つ学校なら、年会費だけで毎年960ドルを払っている計算になります。
受講料の水準がどう決まっているかを考えるときの材料になります(出典は上と同じYoga Allianceの学校向け基準、2026年9月確認)。

3年ごとの継続教育75時間

登録を続けるには、お金だけでなく時間も要ります。
Yoga Allianceの申請ガイドにはこう書かれています。
「All Registered Yoga Teachers must complete 75 hours of continuing education every three years from the date of their initial registration.」。
3年ごとに継続教育75時間で、内訳は指導45時間と、4つの教育カテゴリーに直接関係するトレーニング30時間です。

  • サイクルの起点は、登録が完了した日。そこから3年ごとにリセットされます
  • 登録前に修了したトレーニング時間は、最初のサイクルには算入されません
  • 3年のうちに30時間を超えて積んだぶんは、次の3年に持ち越せない場合があります

出典: Yoga Alliance「Registered Yoga Teacher Application Guide」 https://yogaalliance.org/wp-content/uploads/2025/05/Guide-to-RYT-Application-Process_NB22my-.pdf (2026年9月確認)

指導45時間というのは、資格を取っただけで教えていない人には重い条件です。RYT200は取ったら終わりの資格ではなく、3年ごとに「教えた実績」を求められる登録制度だと考えたほうが実態に合います
トレーニング30時間のほうは、YACEP(Yoga Alliance Continuing Education Provider)の資格を持つ講師のワークショップなどで積みます。
ここにも費用がかかり、金額は提供者ごとに違います。
ぼっこはワークショップを開いていて、公式サイトに「当校の修了生の方には、一般料金の半額でご提供しています。」と書いています(2026年9月確認)。
修了後の継続教育まで含めて設計されているかは、講座を選ぶときの見落としやすい差です。

3年総額の試算

ここまでを足します。
受講料の税区分は各社の表示のまま書いています。
Yoga Allianceの登録料は1ドル150円で換算した概算です。

講座受講料(表示どおり)登録料3年分の概算3年総額の目安この表に入っていない出費
シークエンス! オンラインコース79,800円(税抜)約36,750円約116,550円継続教育30時間の受講料、レッスン動画サービス(月額980円・任意)
ぼっこ オンライン併用RYT200195,000円(税込)約36,750円約231,750円継続教育30時間の受講料、対面実習4日ぶんの交通費と宿泊費
アンダーザライト 一括受講 動画プラン399,999円(税区分の記載を確認できず)約36,750円約436,749円継続教育30時間の受講料、TT3のスタジオ受講にかかる交通費
ぼっこ 対面プラン420,000円(税込)約36,750円約456,750円継続教育30時間の受講料、通学の交通費

表は横にスクロールできます

出典: 各公式サイトの公開料金(2026年9月確認)とYoga Allianceの費用表をもとに編集部で算出。
為替は1ドル150円で仮置きした概算で、実際の請求額は決済時のレートによります

この表でいちばん安い79,800円といちばん高い420,000円は、受講料だけなら5倍以上の差です。
3年総額にすると約4倍まで縮みます。安いほうを選んでも、登録料と継続教育は同じだけかかります
逆に言えば、差が縮むのは受講料より外側の固定費が効いているからで、受講料の安さだけで決めると、あとから「思ったより出ていく」と感じる部分がここです。

もう1つ、支払い方法も総額に効きます。
ぼっこは分割払いについて「ぼっこでは、独自の分割払いシステムを持っておりません」と明記したうえで、クレジットカードのあとからリボ機能と銀行融資の2つを案内し、「銀行・信用金庫を用いた方法は、ヨガスクールで提供される高利息・高手数料の信販会社を用いた分割払いより、利率がはるかに低くお得です。」と書いています(2026年9月確認)。
分割で払う予定なら、分割手数料まで足して比べてください。

費用の全体像が見えたら、あとは日程です。
実習日を予定表に置けるかどうかで決まるので、資料を1つ取り寄せて日程表を見るのが早い進め方です。

受講料と実習日程を無料資料で確認する

ヨガを教えるのに資格は要るのか

先に前提をはっきりさせます。
ヨガインストラクターに国家資格はなく、教えるために法律上の資格は要りません。
RYT200も、Yoga Allianceという民間の非営利団体が運営する登録制度です。
名乗るのに登録が要るのであって、教えるのに登録が要るわけではありません。

公的な資料でも同じ扱いです。
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」で「スポーツインストラクター」を見ると、職業別名に「ヨガ指導員」が挙がっています。
就業するにはの欄にはこう書かれています。
「入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。」(2026年9月確認)。

出典: 厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「スポーツインストラクター」 https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/120 (2026年9月確認)

job tagで分かる働き方と収入

このページには統計データも載っています。
数字はスポーツインストラクターが属する職業分類(スポーツ・舞踊指導員)に対応するもので、ヨガ指導員だけを切り出した数字ではありません。
その前提で読んでください。

項目全国の数値出典の統計
就業者数120,470人令和2年国勢調査
賃金(年収)442万円令和7年賃金構造基本統計調査
平均年齢38.3歳令和7年賃金構造基本統計調査
労働時間165時間令和7年賃金構造基本統計調査
賃金(1時間当たり・一般労働者)2,142円令和7年賃金構造基本統計調査
賃金(1時間当たり・短時間労働者)1,687円令和7年賃金構造基本統計調査
求人賃金(月額)23.7万円令和7年度ハローワーク求人統計
有効求人倍率1.01令和7年度ハローワーク求人統計

表は横にスクロールできます

出典: 厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「スポーツインストラクター」 https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/120 (2026年9月確認)

就業形態の欄がいちばん目を引きました。
この職業で働く人が多いと感じる就業形態として、自営・フリーランスが52.9パーセント、正規の職員・従業員が33.3パーセント、パートタイマーが21.6パーセント。
複数を挙げられる設問なので、合計は100パーセントになりません。半分以上が自営かフリーランスという仕事です
スタジオに雇われる道より、自分でクラスを持つ道のほうが多数派だと読めます。

ここがRYT200の使いどころにつながります。
雇われるなら募集要項が資格を求めることがあり、その意味で登録は効きます。
自分でクラスを開くなら、法律上は資格なしでも開けるので、RYT200は「教えられる証明」ではなく「200時間を体系的に学んだ記録」として働きます。
生徒に見せる看板であり、自分が何を学んだかの目録です。

養成講座にクーリング・オフはあるか

もう1つ、法律の話で知っておくと得をする点があります。
数十万円の講座を申し込むとき、「クーリング・オフできるはず」と思い込んでいる人がいますが、ヨガの養成講座は特定商取引法の特定継続的役務提供に当たりません。

消費者庁の特定商取引法ガイドによれば、特定継続的役務提供の対象は政令で定められた7つの役務です。
エステティック、美容医療、語学教室、家庭教師、学習塾、パソコン教室、結婚相手紹介サービス。
期間要件はエステティックと美容医療が1月を超えるもの、残りは2月を超えるもので、金額要件はいずれも5万円を超えるものです。

対象となる7つの役務期間要件金額要件
いわゆるエステティック1月を超えるもの5万円を超えるもの
いわゆる美容医療1月を超えるもの5万円を超えるもの
いわゆる語学教室2月を超えるもの5万円を超えるもの
いわゆる家庭教師2月を超えるもの5万円を超えるもの
いわゆる学習塾2月を超えるもの5万円を超えるもの
いわゆるパソコン教室2月を超えるもの5万円を超えるもの
いわゆる結婚相手紹介サービス2月を超えるもの5万円を超えるもの

表は横にスクロールできます

出典: 消費者庁 特定商取引法ガイド「特定継続的役務提供」 https://www.no-trouble.caa.go.jp/what/continuousservices/ (2026年9月確認)

ヨガインストラクターの養成講座は、この7つに挙がっていません。つまり、法定のクーリング・オフや中途解約の精算ルールは、この制度としては使えません。返金の可否と条件は、各校の規約だけが決めます(訪問販売や電話勧誘販売に当たる契約なら、別の規定でクーリング・オフができる場合があります)。

だからこそ、返金条件を公開している学校かどうかが実質的な安全網になります。
ぼっこは「養成講座にご満足頂けない場合は、お支払金額から返金手数料の16,000円を差し引いた金額をご返金します。」「お送りする解約届1枚のご返送でご返金いたします。」と条件と手数料を数字で書いています(2026年9月確認)。
申し込む前に、規約のどこに返金の記載があるかを探しておいてください。
書いていない学校なら、申し込む前に文面で確認を取るのが確実です。

働きながらオンラインで終わらせる段取り

オンライン完結でもオンライン併用でも、詰まるところは同じです。
動画の170時間前後をどう割るかと、ライブの30時間をいつ入れるか。
この2つを先に予定表へ置けば、たいてい終わります。

  • 1. 認定校かをディレクトリで確認する/Yoga Allianceの学校ディレクトリで学校名を検索します。ここが最初で、ここを飛ばすと後が全部無駄になります
  • 2. 時間の内訳を数字で出してもらう/動画・ライブ・対面・課題の各時間。資料請求か説明会で聞けば、内訳を管理している学校ならすぐ答えます
  • 3. ライブ授業の候補日を3つ確保する/固定日程なら仕事の予定と突き合わせ、選択制なら空いている枠を先に押さえます
  • 4. 動画を週あたりの時間に割る/170時間なら、週7時間で約24週、週14時間なら約12週。学校によっては週単位の推奨リストを送る仕組みがあります(ぼっこは24週・12週・6週から選ぶ伴走メールを無料で提供、2026年9月確認)
  • 5. 課題と模擬レッスンの締切を確かめる/動画を見るだけでは修了しません。提出物がある講座は、その所要時間も足して計画します
  • 6. 修了後の登録手続きの日を決める/修了証が出たらYoga Allianceへ申請します。申請料50ドルと年会費65ドルが必要です
  • 7. 最初の指導45時間をどこで作るか考えておく/継続教育の指導45時間は3年ごとに必要です。受講中から場所の当てを探すと、修了後が早くなります

受講期限の有無は、働きながら進める人にとっていちばん効く条件です。
期限つきなら、延長できるか、延長にいくらかかるかまで確認してください。
ぼっこは「ぼっこでは、RYT養成講座に受講期限を設けておりません。」、シークエンス!は「受講期限はございませんのでご安心ください。」と書いています(いずれも2026年9月確認)。
期限なしと書いていない講座では、繁忙期や体調不良で止まったときの扱いを先に聞いておきます。

オンラインで取れる養成講座の比較

ここからは、オンラインを主軸にした養成講座を同じ軸で並べます。
取得できる資格の順で、RYT200が入口、その先に上位のRYT500と、専門のRPYT・RCYTが続きます。

講座取得できる資格形式受講料総学習時間入口
ぼっこ オンライン併用RYT200養成講座RYT200動画170時間+ZOOM6時間+対面実習24時間195,000円(税込)200時間無料資料請求
ぼっこ オンライン完結RYS300アドバンストトレーニングRYT500(RYT200と合わせて)オンライン完結395,000円(税込)300時間無料資料請求
ぼっこ オンライン完結RPYT養成講座RPYT(マタニティ)オンライン完結157,500円(税込)85時間無料資料請求
ぼっこ オンライン完結RCYT養成講座RCYT(キッズ)オンライン完結169,500円(税込)95時間無料資料請求
ぼっこ オンライン併用RYT500養成講座(セット)RYT200+RYT500RYT200とRYS300の同時申込575,000円(税込・個別合計590,000円)500時間無料資料請求

表は横にスクロールできます

出典: ぼっこ 開講中のRYT講座一覧 https://bokko.yoga/list (2026年9月確認)。
料金・内容は変更される場合があります

セット割引の効き方も公開されています。
個別に申し込むと590,000円のRYT200+RYS300が、セットだと575,000円。
RYT200とRPYTのセットは個別合計352,500円がセット335,000円、全資格をまとめた「オンラインRYTコンプリートスイート」は個別合計917,000円がセット869,500円です(いずれも税込、2026年9月確認)。
先の予定が決まっているなら、まとめたほうが下がる構造です。
決まっていないなら、まず入口だけで十分です。

なお、ぼっこは公式サイトに「ぼっこのサービスは女性専用となっております。」と明記しています(2026年9月確認)。
申し込み条件に関わるので先に書いておきます。

ぼっこ オンライン併用RYT200養成講座

  • 受講料195,000円(税込)。対面プランは420,000円(税込)。内訳は動画視聴170時間、ZOOMメンターシップ相談会6時間、対面実習24時間(6時間×4日)で、ライブ30時間の要件を満たす構成
  • 受講期限なし。実習のリテイクも無料。対面実習は全国18都市(札幌、仙台、東京、千葉、埼玉、横浜、静岡、浜松、名古屋、岐阜、滋賀、京都、大阪、神戸、岡山、広島、福岡、熊本)で開催。公式サイトは「2026年は1回だけではありますが、新潟市と島根県松江市でも実習を行います」とも記載
  • RYS200・RYS300・RPYS・RCYSの認定校。30日返金保証を掲げ、返金手数料16,000円を差し引いた金額を返金と明記。女性専用スクール

向いている人: 働きながら動画で進めて、実技だけは対面で仕上げたい人。
実習会場が自宅から通える範囲にある人。

公式サイトで無料資料請求を確認する

ぼっこ オンライン完結RYS300アドバンストトレーニング(RYT500へ)

  • 受講料395,000円(税込)。対面講座料金は750,000円(税込)。300時間、オンライン完結。RYT200とのセットは575,000円(税込)で500時間
  • RYT500の登録には、RYS200またはRYS500の修了後に100時間以上の指導経験が必要(Yoga Alliance基準、2026年9月確認)
  • 公式サイトは、今後の新規開校でリードトレーナーがE-RYT500である必要があることを挙げ、RYT500の需要が高まると説明。修了証は必修動画の視聴とZOOM模擬レッスン、課題提出の完了で自動発行

向いている人: RYT200を取り終えて教え始めた人。
上位資格まで視野に入れて費用をまとめたい人。

公式サイトでRYT500講座を確認する

ぼっこ オンライン完結RPYT養成講座(マタニティヨガ)

  • 受講料157,500円(税込)。対面プランは275,000円(税込)。85時間、オンライン完結
  • 内訳は「55時間の動画視聴(24時間可)、20時間のオンライン模擬レッスン実習(1回2時間、多くの枠の中から10回選択)、10時間のご自宅もしくは近隣で出来る課題の計85時間」。妊娠中の受講も可能と記載
  • 公式サイトは、RPYTの国内登録者を「全国で56名のみ(2026/8/21現在)」と説明。登録にはRYT200の登録と、マタニティヨガで30時間以上の指導経験が必要(Yoga Alliance基準)

向いている人: RYT200の次に専門分野を1つ持ちたい人。
産前産後の指導に関わりたい人。

公式サイトでRPYT講座を確認する

ぼっこ オンライン完結RCYT養成講座(キッズヨガ)

  • 受講料169,500円(税込)。対面プランは295,000円(税込)。95時間、オンライン完結
  • 公式サイトは、RCYTの国内登録者を「2026年8月現在、41名しかおられません」と説明。登録にはRYT200の登録と、キッズヨガで30時間以上の指導経験が必要(Yoga Alliance基準)
  • 自分のペースで進められない人向けに、8週間・4週間・2週間の各ペースで視聴すべき動画をメールで知らせる仕組みを用意(利用は任意)

向いている人: 子ども向けのクラスを持ちたい人。
保育や教育の経験を活かしたい人。

公式サイトでRCYT講座を確認する

オンライン完結が向かない人と、申し込む前の注意点

オンラインは万能ではありません。
次に当てはまる人は、併用型か通学型を先に見たほうが後悔しにくいです。

  • 人前でレッスンをした経験がまったくない人/画面越しの模擬レッスンだけでは、場の空気を読んで進める練習になりません。修了後に練習の場を自分で作れるかを考えてから決めます
  • アジャスト(生徒の身体に触れて姿勢を直す技術)を学びたい人/これは対面でしか練習できません。学びたいなら、対面の時間がある講座を選びます
  • 自分でペースを作るのが苦手な人/受講期限なしは利点ですが、期限がないから進まないという人もいます。伴走の仕組みがあるか、締切のある課題が組まれているかを見ます
  • 修了後すぐスタジオで働きたい人/募集要項に形式の条件を書くスタジオが実在します。行きたいスタジオが決まっているなら、そこの募集要項を先に読みます
  • 受講料だけで比べている人/登録料3年分と継続教育を足してから比べます。差は思っているより縮みます

資料請求と説明会で聞く5つの質問

  • 200時間の内訳は、録画・ライブ授業・対面・課題で何時間ずつですか
  • ライブ授業は何曜日の何時に、何回ありますか。振替はできますか
  • リードトレーナーはどなたで、そのうち何時間を担当しますか
  • 受講料に含まれないものは何ですか(登録料、教材費、交通費、宿泊費)
  • 途中でやめる場合の返金条件は、規約のどこに書かれていますか

通う側としてヨガ教室をまず体験してから決めたい人は、ヨガ教室の選び方に料金相場と教室の見分け方をまとめています。
国家資格がある分野との制度の違いを見比べたい人は、日本語教師養成講座の選び方も参考になります。

RYT200のオンライン受講についてよくある質問

オンライン完結で取っても、対面で取ったRYT200と同じですか

登録される資格の名前は同じです。
Yoga Allianceの基準は全課程を遠隔で行う形を認めていて、修了後に登録できる資格はRYT200です。
形式によって資格名が変わることはありません。
ただし、採用の場面で形式を条件にするスタジオが実在します。
ぼっこは、フルオンライン講座や超短期の合宿講座の出身者を自社スタジオの求人募集要項から外していると公開しています(2026年9月確認)。
資格としては同じで、採用の扱いは相手次第、という整理になります。

録画動画だけの講座でもRYT200は取れますか

取れません。
RYS200は最低30時間を同時双方向で行う決まりなので、録画を見るだけの200時間では基準を満たしません。
「動画で完結」とうたう講座では、ライブ授業がどこに何時間入っているかを必ず聞いてください。
答えられない講座は避けたほうが安全です。

どのくらいの期間で終わりますか

学校とプランで変わります。
シークエンス!は公式サイトで「最短で1ヶ月、平均で3ヶ月程度です。」と説明、アンダーザライトの動画プランは学習期間を最短6か月から1年と記載、ぼっこは受講期限を設けていません(いずれも2026年9月確認)。
動画170時間を週7時間で割ると約24週なので、働きながらなら半年前後を見ておくと現実的です。

途中でやめたらお金は返ってきますか

各校の規約次第です。
ヨガの養成講座は特定商取引法の特定継続的役務提供の7役務に入っていないので、その制度としての法定クーリング・オフや中途解約の精算ルールは使えません。
返金制度を公開している学校もあり、ぼっこは30日返金保証と返金手数料16,000円を明記しています。
申し込む前に、規約の該当箇所を読んでおいてください。

修了したあと、登録しないという選択もありますか

できます。
修了証は学校が出すもので、Yoga Allianceへの登録は別の手続きです。
登録しなければ申請料50ドルも年会費65ドルもかかりませんし、継続教育の義務も生じません。
その代わりRYT200という肩書きは名乗れません。
教える場を自分で作る予定で、肩書きを必要としないなら、登録を急がない選び方もあります。

RYT200を取れば仕事は見つかりますか

資格が仕事を連れてくるわけではありません。
Yoga Allianceの基準では、RYT200の指導経験の要件は「None」で、修了した時点の指導実績はゼロです。
job tagのデータでは、この職業で働く人の就業形態は自営・フリーランスが52.9パーセントで最も多く、有効求人倍率は1.01(令和7年度)でした。
雇われる道も自分で開く道もあるので、どちらを狙うかを決めてから講座の形式を選ぶと、選択がぶれません。

まとめ

RYT200をオンラインで取るときに押さえる5点

  • オンライン完結でも取れる。ただしRYS200は同時双方向で最低30時間という決まりがある
  • 公開されている受講料は79,800円(税抜)から499,999円まで。差の大半は講師と過ごす時間の量
  • 受講料の外側に、Yoga Allianceの登録料が3年で245ドル。3年ごとに継続教育75時間(指導45時間+トレーニング30時間)
  • 教えるのに法律上の資格は要らない。job tagでも「特に学歴や資格は必要とされない。」と書かれている
  • 養成講座は特定継続的役務提供の7役務に入らないので、返金は各校の規約だけが決める

やることは2つに絞れます。
候補の学校がYoga Allianceの登録校かをディレクトリで確かめること、200時間の内訳を時間の数字で出してもらうこと。
この2つに答えられる学校なら、あとは日程と3年総額の比較で決められます。受講料の欄だけを横に並べるより、ライブ授業の曜日を予定表に置いてみるほうが、続けられるかどうかは早く分かります

公式サイトで無料資料請求を確認する