通信制高校は、自宅などでの自学自習を中心に、レポート・スクーリング・試験で単位を積み上げて卒業する高校です。
卒業すれば全日制や定時制と同じ「高等学校卒業」になります。
この記事では、文部科学省の公表資料と各校の公式サイトだけを使い、学費の相場、卒業の仕組み、学校の選び方、社会人が通う場合の注意点を整理しました。
この記事でわかること
- 全日制・定時制との違いと、2026年5月時点の在籍者数
- 公立と私立の学費差と、2026年度に変わった就学支援金の上限額
- 卒業に必要な74単位、レポート回数、スクーリング時間数の決まり
- 登校頻度・サポート校・進路実績を見るときの基準
- 社会人の学び直しで就学支援金が使えなくなるケース
| 読んでいる人 | 先に読むと早い章 |
|---|---|
| 中学生・高校生の本人 | 「卒業までの仕組み」と「学校選びの5ステップ」 |
| 保護者 | 「学費の相場と就学支援金」と「向かない人と申し込み前の注意点」 |
| 社会人・学び直し | 「社会人が通信制高校に通う場合」と「よくある質問」 |
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通信制高校とは。全日制・定時制との違い
通信制高校は、日本の高等学校にある3つの課程の1つです。
文部科学省の通信制高等学校情報発信サイトによると、自宅等での自学自習を中心に、レポートの提出(添削指導)、スクーリング(面接指導)、多様なメディアを利用した学習、試験を通じて学習します。
全日制や定時制との違いは、決まった時間に登校する必要がないことです。登校日はスクーリングと試験が中心で、それ以外の時間の使い方は本人が決めます。
| 課程 | 学び方の中心 | 登校 | 在学者数(2026年5月1日) |
|---|---|---|---|
| 全日制・定時制 | 教室での授業 | 決まった時間に登校 | 284万5,117人 |
| 通信制 | レポート、スクーリング、メディア学習、試験 | スクーリングと試験が中心 | 31万1,792人 |
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出典: 文部科学省「令和8年度学校基本統計(学校基本調査の結果)速報値」表1 https://www.mext.go.jp/content/20260826-mxt_chousa01-000050842_01.pdf (2026年9月確認)
在籍者は31万2千人で過去最多
文部科学省が2026年8月26日に公表した学校基本調査の速報値では、高等学校(通信制)の在学者数は31万2千人で、前年度より7千人増えて過去最多。
全日制・定時制は284万5千人で2万9千人の減少でした。
両方を足した高校生のうち、およそ10人に1人が通信制課程に在籍している計算になります。
学校数は358校で、公立83校、私立275校。
在学者数は公立6万1,572人、私立25万220人と、約8割が私立です。
358校は独立校153校と併置校205校の合計で、全日制と同じ校舎に通信制課程が置かれた学校も含みます。
編集部が同じ表で気づいた点。
通信制の学校数は前年度から25校増え、うち24校が私立でした。
選択肢は広がりますが、開校して間もない学校には卒業生の進路データがまだありません。
広域通信制とサテライト施設
「広域通信制高校」は、文部科学省の定義では3以上の都道府県で生徒募集を行う学校です。
住む場所を問わず出願できる学校は、たいていこれに当たります。
もう1つがサテライト施設(通信教育連携協力施設)です。
文部科学省は、面接指導や試験の実施に連携協力する「面接指導等実施施設」と、進路や心身の健康の相談などを支援する「学習等支援施設(サポート施設)」の2種類に区分しています。
キャンパスや学習センターという名前の場所がどちらなのかで、通う頻度も費用も変わります。見学のときは「ここは面接指導もできる施設ですか」と聞いてください。
出典: 文部科学省「通信制高校とは?」 https://www.mext.go.jp/tsushinseikoukou/about/ (2026年9月確認)
学費の相場と、2026年度から変わった就学支援金
学費は公立か私立かで桁が変わります。
公的な数字から押さえます。
公立は単位ごとに授業料が決まる
公立の通信制は、多くが単位数に応じた授業料です。
東京都教育委員会が公開している都立高校の授業料・入学料(令和7年4月1日現在)では、通信制課程の授業料は1単位につき336円に履修単位数を掛けた額、入学料は500円です。
| 区分(東京都立の例) | 授業料 | 入学料 |
|---|---|---|
| 通信制課程 | 1単位につき336円×履修単位数(平成26年度以降の入学生) | 500円 |
| 全日制課程(参考) | 年額118,800円 | 5,650円 |
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出典: 東京都教育委員会「都立高等学校、中等教育学校(後期課程)の授業料・入学料及び特別支援学校高等部の授業料について」 https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/admission/tuition/tuition/tuition (2026年9月確認)。
金額は都道府県の条例で決まるため他県では異なります
卒業に必要な74単位をすべて履修しても、この単価なら授業料は3年間の合計で24,864円です。
ここに教科書代と交通費が加わります。
私立の目安は、就学支援金の上限額から逆算する
私立は学校ごとに授業料を決めているので一律の相場はありません。
目安になるのは、国が授業料を支援する高等学校等就学支援金の上限額です。
文部科学省の資料では、私立高校の通信制課程に通う生徒の支給上限額は年額33万7,200円(月額2万8,100円)です。
2026年(令和8年)4月から制度が変わりました。
文部科学省のQ&Aによると、所得制限が撤廃され、支給上限額が私立高校(全日制)で45万7,200円に引き上げられています。
国公立についても、所得制限が撤廃されたうえで授業料相当額が支給されます。
| 在学する高校 | 就学支援金の支給上限額(年額) | 所得制限 |
|---|---|---|
| 公立(全日制) | 11万8,800円 | なし |
| 私立(全日制) | 45万7,200円 | なし |
| 私立(通信制) | 33万7,200円(月額2万8,100円) | なし |
| 公立(通信制) | 月額520円の授業料相当額。単位ごとに授業料が設定される課程は支給額が異なる | なし |
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出典: 文部科学省「高等学校等就学支援金等(令和8年度)」 https://www.mext.go.jp/content/20260616-mxt_shuukyo03-100002595_7.pdf / 同「高等学校等就学支援金制度に関するQ&A」 https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/mushouka/1342600.htm (2026年9月確認)
同じQ&Aによると、支援金は学校設置者が生徒に代わって受け取り授業料に充てます。授業料と支援金の差額は生徒本人か保護者が支払います。支給は原則として申し込みの月からの開始です。
期日に注意してください。
私立の実例を1校で見る
1校の例を見ます。
学校法人角川ドワンゴ学園のN高等学校・S高等学校・R高等学校は、2027年度生徒募集要項で単位制・通信制課程の学費を、入学金10,000円、教育関連諸費13,000円、施設設備費50,000円、授業料は普通科で1単位12,000円(普通科ベーシックは7,200円)×履修単位数と示しています。
同要項のネットコースの年間学費モデルは、就学支援金の支給見込額をあらかじめ差し引く「先引き」を適用すると、普通科で1年次73,000円、2年次63,000円、3年次63,000円、3年間の実質負担額199,000円。
先引きなしなら3年間で1,099,000円です。同じ学校の同じコースでも、支援金が使えるかどうかで負担が5倍以上変わります。
見落としやすいのが、通学コースの費用が別建てな点です。
同要項には、週5コース・週3コース・週1+コースの学費は就学支援金の対象外だと明記されています。
入学初年度の年間合計は、週5コースのリアルキャンパスで1,028,000円(税込)、オンラインキャンパスで700,000円(税込)。
通信制課程の学費は対象でも通学コースは対象外という構造を、申し込み前に確認してください。
出典: 学校法人角川ドワンゴ学園「2027年度 生徒募集要項」 https://nnn.ed.jp/pamphlet/application_guide_2027.pdf (2026年9月確認)
サポート校の費用は就学支援金の対象外
通信制高校とは別に「サポート校」へ通う選択肢もあります。
文部科学省の就学支援金Q&Aにはこうあります。
「サポート校については、就学支援金制度の対象ではありません。
通信制高校の授業料については、就学支援金制度の対象となります。」
つまり併用する場合、通信制高校とサポート校の学費を二重に払い、支援金が効くのは前者だけです。
文部科学省の通信制高校向けよくある質問にも、本校の授業料とは別に「通信教育連携協力施設が独自に行う活動等に係る費用が発生する可能性がございます」とあります。
後半で紹介するSOZOWスクール高等部も、提携校の中央国際高等学校とそれぞれに学費を支払う必要があると公式サイトに明記しています。
卒業までの仕組み。単位・レポート・スクーリング
卒業要件は学校ごとではなく、文部科学省が示す基準が共通の土台です。
- 卒業に必要な単位数は74単位以上
- 特別活動は、ホームルーム活動を含めて卒業までに30単位時間以上
- 各教科・科目ごとに、1単位あたりの添削指導の回数と面接指導の単位時間数が学習指導要領で定められている
| 教科・科目 | 添削指導(回) | 面接指導(単位時間) |
|---|---|---|
| 国語、地理歴史、公民、数学 | 3 | 1 |
| 理科 | 3 | 4 |
| 保健体育のうち「体育」 | 1 | 5 |
| 保健体育のうち「保健」 | 3 | 1 |
| 芸術、外国語 | 3 | 4 |
| 家庭、情報、専門教科・科目 | 必要に応じて2から3 | 必要に応じて2から8 |
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出典: 文部科学省「通信制高校とは?」1単位当たりの添削指導の回数及び面接指導の単位時間数 https://www.mext.go.jp/tsushinseikoukou/about/ (2026年9月確認)。
学校によって定めている回数が異なることもあります
表の見方を1つ。体育は添削指導が1回なのに面接指導が5単位時間と、他の教科と逆です。
レポートは軽いが登校は要る科目で、「レポートさえ出せば通える」と考えているとここでつまずきます。
スクーリングは動画学習で減らせる
文部科学省の説明では、テレビやインターネットなどのメディアで動画を視聴し、学校が決めた報告課題を提出すると、スクーリングの時間数のうち10分の6以内が免除されます。
特に必要がある場合は、複数のメディアを利用して合わせて10分の8以内まで免除できます。
この仕組みをどこまで使うかは学校差が大きい部分です。
同じ「年5日程度のスクーリング」でも、宿泊を伴う集中スクーリングか近くのキャンパスに通う形かで負担がまったく違います。日数だけでなく場所と宿泊の有無を確認してください。
単位制なので留年がない
通信制高校の大半は単位制です。
全国私立通信制高等学校協会は「学年が存在しないため『留年』が無いことも大きな特徴の1つです」と説明しています。
年度内に修得できなかった科目は次年度に再履修できます。
転入学・編入学では他校での在籍期間や修得単位が通算されるケースが大半だと同協会は説明しています(詳しくは後半のよくある質問へ)。
出典: 全国私立通信制高等学校協会「通信制高校とは」 https://shitsukyo.jp/tsushin/tsushin.html (2026年9月確認)
費用と仕組みはここまで。
次は、通える範囲にどんな学校があるかを並べる作業です。
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学校選びの5ステップ
順番を間違えると、パンフレットの雰囲気で決めることになります。
この順で絞ります。
- 週に何日なら登校できるかを、本人の言葉で決める(0日、1日、3日、5日のどれか)
- その頻度で通える距離に面接指導等実施施設があるかを確認する
- 本体の学費と、サポート校やコースの費用が別建てかを分けて聞く
- 就学支援金の対象になるか、対象外の費用はいくらかを書き出す
- 卒業生の進路データを、分母付きで出してもらう
登校頻度は「今できる日数」で決める
週5日通えるコースを選んでおけば安心、とはなりません。
全国私立通信制高等学校協会は近年のニーズとして「毎日登校したい。
全日制では出席日数がクリアできるか不安」と「不登校経験が長いため、少しずつ学習する習慣を取り戻したい」を並べて挙げています。今の本人が続けられる日数から始めて、後から増やせる学校かが要点です。
学期ごとにコースを変更できる学校もあります。
中学生のうちから登校が難しい状態が続いているなら、高校を決める前に、自宅での学習を支える手段も並べて考えてください。
家庭教師を使う場合の費用と、小中学生で在籍校の出席扱いが認められる要件は不登校の家庭教師の選び方にまとめています。
いま週に何日動けているかを記録しておくと、学校説明会でコースを相談するときの材料になります。
サポート校を使うかを先に決める
サポート校は支援と引き換えに費用が上乗せされ、その分は就学支援金の対象外です。
目安を3つ。
- 自宅でレポートを進められる自信がないなら、費用をかけてでも支援がある形にする価値がある
- 家族が声をかけられる環境で本人に学習習慣が残っているなら、まず通信制高校単体で試す
- 迷うなら、サポート校を使わず入学して途中から通学コースへ変更できる学校を選ぶ
進路実績は分母を確認する
文部科学省のよくある質問によると、令和6年度間に通信制高校を卒業した人のうち約29パーセントが大学等へ進学しています。
大学等には大学の学部、短期大学の本科、大学・短期大学の通信教育部、放送大学の全科履修生、別科、専攻科が含まれます。
パンフレットの進学実績は、この全国平均を頭に置いて見てください。
合格者数だけの資料は、延べ人数か実人数か、卒業生何人のうちの数字かが分かりません。「卒業生〇人のうち、大学等進学〇人」の形で出してもらってください。
出典: 文部科学省「よくある質問」 https://www.mext.go.jp/tsushinseikoukou/faq/ (2026年9月確認)
この「大学等」には、大学の通信教育部や放送大学の全科履修生も入ります。
卒業後に働きながら学ぶ選択肢まで含めて考えるなら、学費と卒業率の見方を通信制大学とは(学費・卒業率・選び方)にまとめているので、高校を決める段階で目を通しておくと進路の幅が読めます。
社会人が通信制高校に通う場合
通信制課程は、もともと働きながら学ぶ人のための課程です。
文部科学省も「働いている人だけでなく、多様な生徒が通信制高校で学習しています」と説明しています。
ただし社会人が入り直す場合、必ず確認してほしい点があります。
就学支援金です。
文部科学省のQ&Aによると、次の人は就学支援金の支給対象になりません。
1. 高校等を既に卒業した生徒
2. 3年(定時制・通信制は4年)を超えて在学している生徒
3. 専攻科・別科の生徒、科目履修生、聴講生
高校を中退した人は、前の高校の在籍期間も通算されます。
N高グループの募集要項にも「高等学校等に在学した期間が通算して3年(定時制・通信制の場合は4年)を超えている方」は対象外とあり、これは申請した期間ではなく在籍した期間で、未申請の期間も含むと注記されています。
高卒認定試験という別ルート
大学受験資格や採用・国家資格の要件を満たしたいだけなら、高等学校卒業程度認定試験(高認)という選択肢もあります。
文部科学省によると受験資格は「受験する年度の終わりまでに満16歳以上になる方」で、高校在籍者も受験できます。
すでに大学入学資格を持つ人は受験できません。
試験は年2回、令和8年度は第1回が8月6日と7日、第2回が11月7日と8日で、同年度から新科目「情報」が加わりました。
| 比べる点 | 通信制高校 | 高等学校卒業程度認定試験 |
|---|---|---|
| 得られるもの | 高等学校卒業(全日制・定時制と同じ) | 高等学校を卒業した人と同等以上の学力があるという認定 |
| 必要な学習 | 74単位以上の修得、スクーリング、特別活動30単位時間以上 | 合格に必要な科目の試験に合格 |
| 費用 | 授業料と諸費用。就学支援金の対象になる場合がある | 受験料と教材費 |
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出典: 文部科学省「高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)」 https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/ (2026年9月確認)
履歴書に「高等学校卒業」と書きたいなら通信制高校、大学受験の資格だけが必要なら高認という整理でおおむね足ります。
高認で一部の科目に合格し、残りを高校で単位修得して合格を申請する道も文部科学省の案内にあります。
よくある誤解を3つ
誤解1: 通信制の卒業は全日制より格下
文部科学省のよくある質問は、最終学歴について「全日制高校や定時制高校と同じ『高等学校卒業』になります」と回答しています。
学校教育法第一条に定められた高等学校です。
誤解2: まったく登校しなくていい
スクーリング(面接指導)は必修です。
文部科学省の説明では「オンラインではなく」対面で行い、先生に直接質問したり、他の生徒と実験や実習をしたりする場だとされています。
メディア学習で最大10分の8まで免除できますが、ゼロにはなりません。
誤解3: サポート校に通えば高卒資格が取れる
サポート校は学習等支援施設で、そこだけでは高等学校の卒業資格になりません。
なるには進学サイトも「通信制高校と違い、サポート校のみでは高校卒業資格は取得できません」と説明しています。
必ず通信制高校への在籍がセットです。
資料請求できる通信制高校・比較サイト4選
公式サイトで内容を確認できたサービスです。
順位ではありません。
金額は2026年9月時点の記載です。
| サービス | 形態 | 費用の目安(公式確認値) | 無料でできること | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| N高等学校・S高等学校・R高等学校 | 広域通信制高校 | ネットコースは3年間の実質負担額199,000円(先引き適用時)。通学コースは初年度280,000円から1,028,000円 | 資料請求 | ネット中心で学び、通学量を自分で選びたい人 |
| SOZOWスクール高等部 | 通信制高校サポート校(オンライン) | SOZOWスクール分と提携校分の2種類。金額は公式サイトで確認 | オンライン説明会、資料請求 | 不登校の経験があり少人数で伴走してほしい人 |
| ズバット通信制高校比較 | 一括資料請求サイト | 資料請求は無料 | 一括資料請求、口コミ閲覧 | まず候補校を広く並べたい人 |
| 通信制高校特集(なるには進学サイト) | 進学情報・資料請求サイト | 資料請求は無料 | 地域・ジャンル別の検索、資料請求 | 分野から学校を探したい人 |
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出典: 各公式サイト(2026年9月確認)。
学費は学校・コース・履修単位数で変わるため、申し込み前に公式サイトで最新の金額を確認してください
N高等学校・S高等学校・R高等学校
- 学校法人角川ドワンゴ学園が運営する広域通信制高等学校。本校は沖縄伊計、茨城つくば、群馬桐生
- コースはネットコース(通学日数なし)、週5・週3コース、週1+コース。通学コースの学費は就学支援金の対象外で、リアルキャンパスとオンラインキャンパスを選べる
- ネットコースの入学検定料は5,000円で選抜は書類選考のみ。スクーリングは本校または全国の会場で受講し、原則2年次に本校スクーリングへ参加すると募集要項に記載
向いている人: 自宅のペースで学びたい人と、通学量を後から調整したい人。
通学コースはMacBook Air(約16万円)の購入が必要と募集要項にあるため、初期費用を先に確認してください
SOZOWスクール高等部
- SOZOW株式会社が運営する通信制高校サポート校。公式サイトに「高等学校卒業資格の取得を前提にした通信制高校サポート校です」とあり、提携校は中央国際高等学校
- コースは個性発見コース(週1日・オンライン)と好奇心実現コース(週3日・オンライン)の2つ。入学後のコース変更は学期単位(前期・後期)で可能
- バーチャルキャンパスが中心。スクーリングは原則年1回、御宿での4泊5日の集中スクーリングで、体調面などの事情があれば個別相談に応じるとよくある質問に記載
向いている人: 不登校の経験があり、少人数で相談しながら進めたい人。
学費は2種類必要なため、合計額を説明会で確認してください
ズバット通信制高校比較
- 株式会社ウェブクルーが運営する通信制高校・サポート校の一括資料請求サイト。2009年開設で、掲載キャンパス数は1,000校と公式サイトに記載
- 資料請求は無料。1度の入力で複数校の資料を請求でき、資料は1週間程度で届くと案内されている
- 探し方はエリア検索、特徴で検索、制度・コースから探す、診断で選ぶの4通り。学校説明会・相談会の情報と口コミも掲載
向いている人: まず通える範囲の学校を一覧にしたい人。
1校ずつサイトを回る手間を省きたい保護者
通信制高校特集(なるには進学サイト)
- 株式会社イーパスが運営する進学情報サイト。同社は事業紹介ページで、教育業界に特化して20年以上、学校の生徒募集を支援してきたと説明
- 通信制高校とサポート校を、ジャンル(通信制高校、通信制高校・サポート校、アニメ・ゲーム)と47都道府県の地域から探して無料で資料請求できる
- 「サポート校のみでは高校卒業資格は取得できません」とサイト上で明記。日本語のほか英語・簡体字・繁体字・韓国語・ベトナム語の翻訳対応ページがある
向いている人: アニメやゲームなど分野から学校を探したい人。
日本語以外の言語で情報を確認したい家庭
向かない人と、申し込み前の注意点
通信制高校が合わない場合もあります。
- 決まった時間に人がいないと生活が崩れる人。登校日が少ないぶん生活リズムは自分で作ります。自覚があるなら週5日通えるコースかサポート校の併用を前提に検討してください
- 部活動を本格的にやりたい人。文部科学省のよくある質問では、部活動や修学旅行、文化祭は「学校によっては」実施していると回答されています
- 学費を抑えるのが最優先で、公立の通信制に通える距離に住んでいる人。東京都立の例では授業料が1単位336円です
- すでに高校を卒業していて、大学受験資格だけがほしい人。高認のほうが期間も費用も軽く済みます
申し込み前に確認したいこと
1. 本体の学費と、コース費用・サポート校費用が別建てかどうか(別建てなら後者は就学支援金の対象外)
2. スクーリングの日数、場所、宿泊の有無(本校が遠方だと交通費と宿泊費が上乗せされます)
3. 就学支援金の対象になるか(高校の在籍期間が通算3年、通信制は4年を超えると対象外)
4. 卒業生の進路データを、卒業者数を分母にした形で出してもらえるか
よくある質問
公立と私立ではどちらを選ぶべきですか
費用だけで比べれば公立です。
東京都立の例で授業料は1単位336円、入学料500円。
一方で私立には、通学コースや専門分野の授業など費用に見合う中身を用意する学校があります。
実際、2026年5月時点で通信制の在学者31万1,792人のうち25万220人が私立です。
まず公立の募集要項を取り寄せ、必要なサポートが足りるかを見てから私立を検討してください。
途中から通信制高校に移れますか
移れます。
全国私立通信制高等学校協会は、他校での在籍期間や修得単位は通算在籍期間・通算修得単位として認定されるケースが大半だと説明しています。
ただし通算の可否と範囲は学校の判断です。
出願前に前籍校の在籍証明書と単位修得証明書をそろえて相談してください。
N高グループの募集要項でも、転入学・編入学の提出書類として在籍証明書や在籍高等学校の教育課程表が挙げられています。
働きながらでも卒業できますか
文部科学省のよくある質問は、アルバイトや仕事との両立について「学習時間を調整しやすいため、両立しやすいのが特徴です」と回答しています。
ただしスクーリングと試験の日は登校が必要です。
年間の日程が固定か複数から選べるかを、仕事のシフトと照らして確認してください。
まとめ
「学費」ではなく「本体の学費とコース費用とサポート校費用」を分けて聞く。
ここを分けると比較が一気に楽になります。
- 在学者は31万1,792人で過去最多。高校生のおよそ10人に1人が在籍し、約8割が私立
- 2026年度から就学支援金の所得制限が撤廃。私立通信制の支給上限は年額33万7,200円
- サポート校と通学コースの費用は就学支援金の対象外。二重にかかる前提で総額を出す
- 卒業要件は74単位以上と特別活動30単位時間以上。スクーリングは最大10分の8まで免除できるがゼロにはならない
- すでに高校を卒業した人や、在籍期間が通算4年(通信制の場合)を超えた人は支援金の対象外
- 進路実績は「卒業者数を分母にした数字」で出してもらう。全国平均は大学等進学が約29パーセント
数値と制度の説明は、2026年9月に文部科学省・東京都教育委員会の公表資料と各校の公式サイトで確認した公開情報です。
制度は年度ごとに変わるため、出願前に必ず最新の情報を確認してください。