Webディレクターの仕事内容は、Webサイトや広告の制作を「企画→設計→制作進行→公開→改善」の流れで指揮し、クライアントと制作チームの間に立って納期と品質に責任を持つことです。
「Webディレクターって、名前はよく聞くけど。
実際、毎日なにをしてる人なの?」
求人票には「Webサイト制作の進行管理」。
解説記事には「現場監督のような仕事」。
……で、具体的には?
そこが一番知りたいのに、どのページもふわっとしていますよね。
この記事では、Webディレクターの仕事内容を「工程別のタスク」「1日のスケジュール」「タイプ別・働き方別の違い」まで具体的にほどいていきます。
読み終わるころには、「自分がこの仕事をしている姿」が想像できるはずです。
この記事を読むとわかること
- Webディレクターの仕事内容の全体像(工程×タスクの早見表)
- 1日のリアルなタイムスケジュール
- 5つのタイプ・働き方(会社員/フリーランス/副業)で変わる仕事の中身
- 未経験が最初に任される仕事と、そこからの広がり方
監修者自身も未経験からスタートし、Webディレクターとして案件を獲得できるようになりました。現場で実際にやっている仕事を、そのままお伝えします。
Webディレクターの仕事内容を一言でいうと?
Webディレクターの仕事は、「Webサイトやコンテンツづくりの全体を、完成まで導くこと」です。
自分で手を動かしてデザインを作ったり、コードを書いたりするのが仕事ではありません。
クライアントの「こういうサイトがほしい」を聞き取り、計画に落とし、デザイナーやエンジニアに依頼して、期日までに完成させる。
建築でいう現場監督のポジションです。
だからこそ、仕事内容は「作る」より「決める・伝える・確認する」が中心。
ここが、Webデザイナーやエンジニアとのいちばん大きな違いです。
職種の定義や年収など全体像から知りたい方は、Webディレクターとはを先にどうぞ。
仕事内容の全体像【工程×タスク早見表】
Webディレクターの仕事は、案件の工程に沿って流れていきます。
まずは全体像を1枚の表で見てください。
| 工程 | 主なタスク | アウトプット |
|---|---|---|
| ①企画・提案 | ヒアリング、課題整理、企画書づくり、見積もり | 提案書・見積書 |
| ②要件定義・設計 | ページ構成の決定、ワイヤーフレーム作成、スケジュール策定 | サイトマップ・ワイヤーフレーム・進行表 |
| ③制作進行・品質管理 | デザイナー/エンジニア/ライターへの依頼、進捗確認、検品、修正指示 | デザインカンプ・実装済みページ |
| ④公開・運用改善 | 公開作業の立ち会い、効果測定、改善提案、更新対応 | レポート・改善案 |
案件によって濃淡はありますが、この4工程が基本の型。
次で、それぞれの中身を具体的に見ていきます。
工程別の詳しい仕事内容
①企画・提案:「何を作るか」を決める
スタートは、クライアントへのヒアリングです。
「サイトを作りたい」という要望の裏には、必ず目的があります。
問い合わせを増やしたいのか、採用に使いたいのか、ブランドイメージを変えたいのか。
ここを聞き出して、「では、こういうサイトをこの予算とスケジュールで作りましょう」と提案書にまとめる。
この最初の握りがズレると、あとの工程がぜんぶズレます。
だから、実は制作そのものより大事な工程です。
②要件定義・設計:「設計図」を描く

作るものが決まったら、設計図に落とします。
サイト全体のページ構成(サイトマップ)を決め、各ページの骨組み(ワイヤーフレーム)を描き、「誰が・いつまでに・何をやるか」の進行表を引く。
ワイヤーフレームといっても、絵心は必要ありません。
「この位置に見出し、ここにボタン」という配置図で、手描きやパワポで作る人も多いです。
大事なのは絵のうまさではなく、「読む人がどう動くか」を考える力です。
③制作進行・品質管理:チームを走らせる
ここからが、いわゆる「ディレクション」の本番。
デザイナーにデザインを、エンジニアに実装を、ライターに原稿を依頼して、日々の進捗を追いかけます。
毎日やることは、地味だけど重要です。
- 朝、進行表と各メンバーの状況を確認する
- 上がってきたデザインや原稿を検品し、修正点を伝える
- クライアントに進捗を報告し、確認・判断をもらう
- 遅れが出そうなら、段取りを組み替える
「クライアントの言葉」を「制作メンバーに伝わる言葉」に翻訳するのも大事な仕事。
「もっとパッと目を引く感じに」を、「ファーストビューの写真を大きく、コピーを短く」に変換できるかで、修正の回数がまるで変わります。
④公開・運用改善:作って終わりにしない
サイトは公開してからが本番です。
アクセス解析を見て、「どのページで人が離れているか」「問い合わせにつながっているか」を確認し、改善を提案する。
この運用フェーズを任されると、仕事が単発で終わらず継続的な契約につながりやすくなります。
フリーランスにとっては、収入を安定させる生命線です。
Webディレクターの1日【タイムスケジュール例】

制作会社で働くWebディレクターの、ある1日の例です。
| 時間 | やること |
|---|---|
| 9:30 | 出社・メールとチャットの確認、今日の段取りを整理 |
| 10:00 | チームの朝会。各案件の進捗と困りごとを共有 |
| 10:30 | 上がってきたデザインの検品、修正点をデザイナーへ共有 |
| 12:00 | 昼休憩 |
| 13:00 | クライアントと定例ミーティング(進捗報告・確認事項の回収) |
| 14:30 | 議事録の共有、決まったことを進行表とタスクに反映 |
| 15:00 | 新規案件の提案書・見積もりづくり |
| 17:00 | 各メンバーの進捗チェック、明日の依頼準備 |
| 18:30 | 翌日のスケジュールを確認して退社 |
1日の大半が「確認・共有・調整」で埋まっているのがわかると思います。
黙々と作業する時間より、人とやりとりする時間が長い仕事です。
もちろん、公開直前は検品や最終調整で忙しくなりますし、複数案件が重なる時期は段取り力が試されます。
それでも、進行表を制する人は残業も制します。
忙しさの波は「スケジュールを引く自分の腕」である程度コントロールできる。
ここがこの仕事の面白いところです。
タイプで変わる仕事内容【5つのWebディレクター】
ひとくちにWebディレクターといっても、所属先や案件によって主戦場が変わります。
よくある5タイプを整理しました。
| タイプ | 主な仕事内容 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 企画・マーケ系 | サイトの戦略設計、集客企画、効果測定 | 数字や仕組みで考えるのが好き |
| 制作進行系 | 制作チームの進行管理・品質管理が中心 | 段取りと調整が得意 |
| クリエイティブ系 | デザインの方向性づくり、表現の質を高める | 見た目や世界観にこだわりたい |
| システム系 | 機能開発をともなう案件の要件整理・進行 | ロジカルに詰めるのが得意 |
| 運用・改善系 | 公開後のサイト更新、解析、改善サイクル | コツコツ育てるのが好き |
未経験で最初から1つに絞る必要はありません。
実際は「制作進行を軸に、企画も運用も少しずつ」という働き方から始まる人がほとんどです。
案件の種類でも変わる:何を作るかで仕事は違う
もうひとつ、仕事内容を左右するのが「何を作る案件か」です。
同じ4工程でも、力の入れどころが変わります。
| 案件の種類 | 特徴 | ディレクターの力の入れどころ |
|---|---|---|
| コーポレートサイト | 会社の顔。関係者が多く、承認に時間がかかる | 要件整理と、社内調整の交通整理 |
| LP(ランディングページ) | 1ページで申し込み・購入につなげる。成果がシビアに出る | 訴求の設計と、公開後の改善サイクル |
| ECサイト | 商品登録・決済など機能が多い。運用の比重が大きい | 仕様の抜け漏れ防止と、運用フローづくり |
| オウンドメディア | 記事を継続的に出して育てる。長期戦 | コンテンツ計画と、ライター陣の進行管理 |
未経験・副業で最初に関わりやすいのは、LPやオウンドメディアの進行管理です。
規模が小さく、工程の全体が見えやすいからです。
ここで型を覚えて、コーポレートサイトのような大きな案件に広げていくのが定番ルートです。
働き方で変わる仕事内容:会社員・フリーランス・副業

同じWebディレクターでも、雇われて働くか、自分で案件を取るかで、仕事の中身は結構変わります。
転職サイトの解説ではほぼ触れられないところなので、ここは丁寧に書きます。
| 会社員 | フリーランス | 副業 | |
|---|---|---|---|
| 担当する範囲 | 工程の一部を分担することが多い | 提案から納品・運用まで一気通貫 | 進行管理や運用など、切り出された業務 |
| 営業活動 | 不要(会社が案件を取る) | 自分で取る。ここが生命線 | 自分で取る(小さく始めやすい) |
| 収入の形 | 月給+賞与で安定 | 案件単価×本数。継続案件で安定化 | 本業+月数万円から |
| 特に必要な力 | チーム内での調整力 | 案件獲得力・提案力 | 時間管理・スコープ管理 |
注目してほしいのは「営業活動」の行です。
フリーランスや副業では、仕事内容に「案件を取る」が加わります。
制作の実務がどれだけできても、ここが抜けていると収入になりません。
案件の取り方から単価の上げ方までは、Webディレクターで稼ぐにはで具体的に解説しています。
副業として小さく始める手順はWebディレクター副業の始め方、独立の判断はフリーランスWebディレクターをどうぞ。
「自分の経歴だと、どの働き方が現実的?」が気になる方は、現役Webディレクターに無料で相談することもできます。
未経験が最初に任される仕事内容
「いきなり現場監督なんてできる気がしない」。
安心してください。
未経験がいきなり案件全体を仕切ることは、まずありません。
最初はアシスタントディレクターとして、こんな仕事から始まります。
- ミーティングの議事録を取り、関係者に共有する
- 進行表を最新の状態に更新する
- 完成したページの検品(誤字・リンク切れ・表示崩れのチェック)
- 画像や原稿など、素材の手配・整理
- クライアントへの連絡文のドラフトを書く
地味に見えますよね。
でも、この一つひとつが「案件全体の流れ」を体で覚える最短ルートです。
議事録を取れば決め方がわかる。
検品をすれば品質の基準がわかる。
半年〜1年でページ単位の進行を任され、そこから案件全体へ。
この階段は、社会人経験がある人ほど速く登れます。
そもそも自分に向いているのか。
向いているなら、5タイプのうちどのタイプのWebディレクター寄りなのか。
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仕事内容についての、よくある誤解3つ
調べていると混乱しやすいポイントを、先に整理しておきます。
誤解①「デザインもコーディングもできないとなれない」
できなくても、なれます。
必要なのは「デザイナーやエンジニアと話せるだけの基礎知識」で、自分で作れる必要はありません。
実際、現場のディレクターには非制作出身者が大勢います。
誤解②「管理するだけの楽な仕事」
逆です。
決める・伝える・巻き取るという、責任の重い部分を引き受ける仕事です。
そのぶん、案件の成果はディレクターの腕で大きく変わりますし、報酬もそこに払われます。
誤解③「若い人の仕事」
年齢より、段取りと調整の経験がものを言う仕事です。
30代・40代の社会人経験は、そのまま武器になります。
くわしくは30代・40代・未経験からでもWebディレクターに転職するにはをどうぞ。
仕事内容から見える、やりがいと大変さ
やりがいは、なんといっても完成の瞬間にチームの真ん中にいられること。
自分が引いた設計図と段取りで、デザイナーやエンジニアの力が形になり、クライアントに「ありがとう」と言われる。
成果物に自分の名前は残らなくても、案件の記憶の中心には自分がいます。
一方で大変なのは、板挟みです。
クライアントの要望と、制作現場の事情と、納期。
この3つの間で落とし所を作り続ける仕事なので、調整のストレスはゼロにはなりません。
きつさの実態は「Webディレクターはやめとけ」と言われる理由で、包み隠さず書いています。
この仕事内容をこなすために、本当に必要な力
スキルの話は細かく挙げるとキリがないのですが、現場の実感でいうと、核は3つだけです。
- 段取りの力:ゴールから逆算して、やることを並べ替えられる
- 伝える力:相手に合わせて、あいまいな要望を具体的な言葉に変換できる
- 決める力:完璧な情報が揃わなくても、期日までに判断できる
気づきましたか。
ぜんぶ、普通の社会人経験で鍛えられる力です。
デザインやプログラミングの知識は「あとから、必要なぶんだけ」で間に合います。
必要な知識の全体像はWebディレクターとは、資格の要不要はWebディレクターに資格は必要?で整理しています。
「調べる」から「できる」へ。独学と伴走の違い
ここまで読んで、仕事内容はかなり具体的にイメージできたはず。
ただ、正直に言うと、ここから先に壁があります。
仕事内容を「知っている」ことと、実際の案件で「できる」ことの間には、距離があるんです。
| 独学で目指す | 伴走つきで目指す | |
|---|---|---|
| 学ぶ順番 | 自分で組む(遠回りしがち) | 実務から逆算した順番で学べる |
| 実務感覚 | 本や動画では身につきにくい | 実案件をモチーフに練習できる |
| 案件の取り方 | 情報が少なく、ここで止まりやすい | 提案文の添削など獲得まで支援 |
| 費用 | ほぼゼロ | 受講料がかかる |
ビーフリ(Webディレクター・案件獲得特化スクール)
運営は実際にWeb制作を行う制作会社。
実案件をモチーフにした課題と、マンツーマンの添削・営業サポートで、案件獲得のその先、継続・単価アップで「稼げるフリーランス」になるまでを支援します。
カリキュラムと営業サポートへの自信から、全額返金保証つき。
「お金をかける価値があるかわからない」「働きながら続けられるか不安」。
そう思うのが普通です。
だからこそ、まず無料説明会で「自分の場合はどうか」を聞いてみてください。
合わなければ、やめておけばいいだけです。
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よくある質問
Q. 仕事内容的に、残業は多いですか?
公開前や複数案件が重なる時期は忙しくなります。
ただ、仕事の中心が「段取り」なので、進行表をうまく引ける人ほど残業は減ります。
働く環境(会社・案件の種類)による差も大きいです。
Q. 文系で、パソコンも得意ではないのですが。
問題ありません。
仕事の中心はコミュニケーションと段取りで、専門知識は実務で必要なぶんから覚えれば十分です。
実際、文系出身のWebディレクターはたくさんいます。
Q. どんな会社にある仕事ですか?
Web制作会社・広告代理店のほか、自社サイトを持つ事業会社(メーカー・小売・サービス業など)にもあります。
働く場所によって、①受注した案件を回すか、②自社サイトを育てるか、仕事の色が変わります。
Q. 在宅・リモートでもできる仕事内容ですか?
できます。
やりとりの多くはチャット・ビデオ会議・進行管理ツールで完結するため、リモート比率の高い職種です。
フリーランスや副業なら、完全在宅で回している人も珍しくありません。
まとめ:仕事内容がわかったら、次は「最初の一歩」
- Webディレクターの仕事内容は「企画・提案→設計→制作進行→運用改善」の4工程
- 1日の中心は、作る作業ではなく「確認・共有・調整」
- フリーランス・副業では「案件を取る」仕事が加わる。ここが収入の分かれ目
- 未経験は議事録・進行表・検品から。社会人経験がそのまま武器になる
仕事内容を調べるのは、地図を眺めるのと同じ。
眺めているだけでは、景色は変わりません。
小さくてもいいので、今日、最初の一歩を。
その一歩目の選び方から、無料説明会で一緒に整理しましょう。

